アメリカの大学スポーツってどんな感じ!?(日米の違う点)
1日米の大学スポーツの違い。
まずはじめに日本とアメリカの大学スポーツの一番の違いは体育会を運営する団体。
知っている人も多いだろうがアメリカではNCAAと言うプロの職員で構成されたスポー
ツ団体が存在するのに対し、日本では学生によって運営される体育会がある。アメリカ
の大学スポーツはただの大学スポーツと言うよりも、一つのスポーツビジネスって感じ
がする。
NCAAディビジョン1、2、3で構成されており日本の1部2部3部みたいな感じです。ディビジョンの分類の仕方はスポーツだけの実力だけでなく、施設の充実度や年間の予算の高さを通過しない限りどれほど強いチームでもディビジョン1には上がれない。ようはチームにお金がないと上がれないっていうアメリカらしいシステムですな、なので日本のように上部のチームと下部のチームとの入れ替え戦は行われない。
リーグ優勝の決め方も日本と異なる。アメリカではリーグ戦を戦ってもっとも勝率が高
かったチームの優勝になる。もし複数大学が同じ同率でシーズンを終了した場合でも、
学業に支障が出るかもしれないので、優勝を決めるための試合はおこなれない。
もしA大学とB大学が同率でシーズンを終えた場合は、シーズン中の直接対決の勝者が
チャンピンシップにいくことになる。
2学業優先のルール
アメリカではNCAAが定めたGPA(学校の成績)を取得しない限り、グランドに行って練習に参加することすらできない。アメリカでは大学スポーツをする競技者のことをStudent Athletesと呼び、Studentが最初にくるようにスポーツよりも学業が優先されている。個人的にここが一番のアメリカと日本の大学スポーツの違いだと思う。
ディビジョン1では1、2年生の間は基本GPA2.0を全体の成績の90%を超えてなくて
はならない。3年生は95%、4年生には100%GPA2.0を超えてなくてはならない。
これらすべてNCAAによって管理されている。学生だけしてるならこのGPAはそこまで
高いハードルじゃなさそうやけど、スポーツやりながらだとまた違うんだおうなぁ。
このルールに従えない場合は、大会への出場権を失ったり、練習時間の減少へとつながってしまう。
このシステムもちゃんと学生アスリートを考えてのことで、カレッジボード(College Board)の調査によれば、大学の学位を持つ者は、高卒者より65%も生涯年収が高いことがわかった。
これもNCAAがスポーツで成功できなくても、人生の成功するための能力を培うためのシステムである。
次回はアメリカのシーズン制のスポーツシステムと学生アスリートがどのような生活をしているかについて書いて行こうと思いまーす
参考文献
スポーツマネジメント論――アメリカの大学スポーツビジネスに学ぶ
吉田 良治